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お米用語辞典  <バイオテクノロジー>

 生物の持つ素晴らしい働きを上手に利用し人間の生活に役立たせる技術です。


★世界の食糧問題や環境問題などを解決するためのキーテクノロジーとして大きな期待が寄せられています。
①食糧生産への貢献
・病気や害虫に強く、多収でおいしいなどの農作物の育成。
・すぐれた苗の生産の大量生産や病気にかかっていない苗の生産などなど。
②環境保全への貢献
・生物農薬などの使用による環境にやさしい農業。
・PCBや原油などの汚染物質を分解する微生物の開発・利用。
・乾燥に強い植物の開発による砂漠の緑化。
③その他の新しい分野
・健康増進に役立つ新しい機能性食品。
・生物を使った新しい天然色素や人工皮膚などの新素材の開発など。
★バイオテクノロジー(農作物)
●葯培養(やくばいよう)=従来の交配による育種法では、品種として必要な性質が均一化し、安定するまでには何回も自家受粉を繰り返す必要がありました。しかし、交配でできた植物から葯(おしべの先の花粉の入った袋)を取り出して培養すれば、品種としての性質を早く安定させることができます。この技術を葯培養といい、イネなどの品種改良に利用されてます。
●プロトプラスト培養=植物の細胞の外側を囲む細胞壁を取り除いた細胞のことです。プロトプラストは培養中に突然変異を起こしやすいので、このことを利用して突然変異を起こしたプロトプラストの中から有用な性質を持ったものを選び、新しい品種を作ることが出来ます。イネやジャガイモなどこの技術で新品種が育成されています。
●組織培養=植物の葉や茎などのの一部を切り取って寒天培地などで育てる技術です。
●胚培養=受精直後に種子のもとである未熟な胚を取り出して培養し、新しい作物を作るのが胚培養です。
●細胞融合による品種改良=細胞融合とは、別々の種類の植物のプロトプラストを電気刺激などにより融合させて雑種の細胞を作ることです。
●組換えDNA技術による品種改良。
【参考資料】
くらしのなかのバイオテクノロジー
 

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